ネコのミーコは2022年7月に18歳3ヶ月で亡くなりました。
5歳の頃から腎臓が悪くなり、定期的な通院とお薬でコントロールできていましたが、
17歳の終わり頃から腎臓の健康状態を示す数値が悪くなり、通院の回数を増やしていました。
ちょうどその頃にオットの長期出張が決まり、私はミーコを実家に連れていきました。
慣れないところでミーコは大変だったと思います。
それでも気に入った場所を見つけて、母と同じソファーでくつろいでもいました。
実家では病院に週2~3回通い、健康状態のチェックと輸液、
貧血もあったので増血剤の注射をしていました。
幸い病院に恵まれ、小さな心配事も丁寧に説明を受けることができました。
オットの出張も終わり、自宅に連れて帰ってほっとしたのもつかの間、
6月のある日、テーブルから床に落ちて、大腿部を骨折してしまいました。
オットがちょうど見ていたのですが、フラっとしてすべってしまったそうです。
貧血がなかなか改善されなかったため、めまいを起こしたのかもしれません。
かかりつけの病院に連れて行くと、高齢であるので麻酔に耐えられない可能性が高いため、
骨折は自然治癒を待つ。うまくいって3ヶ月はかかる。
腎不全に関しては悪化は止められない状態になっており、積極的な治療は今のところない。
服薬と2日に1回の通院輸液。それが今できることだと。
自然治癒さえしてくれれば、少々歩くのに支障があっても私たちがサポートできると思いました。
とにかく、3ヶ月を乗り切って、腎不全だけの治療に持ち込むのが目標でした。
自宅ではトイレをフラットなワンちゃん用にし、その周りにペットシーツを敷き詰めて、
どこで排便してもよいようにしました。
歩くのもやっとなのに、ちゃんと決まった場所でしようとするミーコがいじらしかったです。
1~2時間おきにトイレに行くため、そわそわしだすと抱っこしてトイレに連れて行く日が続きました。
足にギプスをつけ包帯を巻いているため、介助しないと包帯がうんちやおしっこにまみれてしまうからです。
その頃外出と言えば、30分ほど食料品の買い物に行くくらいでした。
母は同じ年の3月から入院しており(入院のまま亡くなりました)、
実家には面会に行く前後の数日だけの滞在だったため
(コロナ禍で面会は月に1度、抗原検査がマイナスであることを確認した上で、
主治医の許可が必要でした。)、ミーコとの時間が作れました。
あれだけパクっと飲み込んでいたお薬もそっぽを向くようになり、
すりつぶしてフードに混ぜるとフードを食べてくれなくなりました。
体重も減り、2キロをきってしまいました。
骨折も痛いし、貧血でつらかったのだと思います。
輸液をするための通院も負担であるように感じたため、
ドクターに自宅で輸液をしたいとお話すると、数日入院させて少しでも食欲や元気が出てから
自宅輸液に切り替えましょうと提案していただいたので、その日から入院させることにしました。
翌日の金曜日に一人で面会に行くと、ドクターが「嘘みたいによく食べていますよ」と
おっしゃって、適切な治療をしていただいているおかげだと安心しました。
面会した時は特に元気になったという感じではなかったものの、
自宅にいる時のように横になって首をあげている状態でした。
その翌日の土曜日の午後、仕事が休みだったオットと面会に行くと、
昨日ミーコがいたケージは空で、通されたのは昨日と違う場所でした。
歩きながら「実は先ほどミーコちゃんの心臓が止まりました」と告げられました。
連れて行かれた部屋には横になって息をしていないミーコがいました。
信じられない気持ちでしたが、確かにミーコでした。
原因は不明でした。可能性としては、血栓が心臓に飛んでつまったのではないかと。
年齢が年齢なので、お別れは仕方がないけれど、
骨折さえしなければひとりで旅立たせなくても済んだのではないかということが
最大の後悔です。飼い主の不注意でミーコに痛く辛く寂しい思いをさせてしまいました。
その一方、ミーコは気丈なネコだったので
私たちに最期の姿を見られるのが嫌だったのかな、自分ひとりで旅立ちたかったのかなと。
18年3ヶ月、私たちと一緒に過ごしてくれてありがとうという気持ちで見送りました。
ミーコは幸せでしたか?私たちはミーコと過ごせて幸せでしたよ。
実家のソファーの背もたれが好きでした。まだふっくらしている時です。